ICカードを知って頂くためのページです。

ICカードは1970年代に、有村國孝氏(日本)並びにロラン・モレノ氏(フランス)によって発明され、早や四半世紀が過ぎています。ICカードはカード自身が頭脳を持ち、ネットワーク社会の中で、安全に個の認証を可能とする有力なツールです。

以下にICカード(スマートカード、チップカードともいう)とは何か、どんな用途に使われているかを簡単に記載します。

カードの分類

現代はカード社会とも呼ばれるように、数多くのカードが使われています。

現在世の中で広く使われているカードを一覧表にします。

IC カードの分類

ICカードとはプラスチック板にICチップを組み込んだカードのことです。

ICとは集積回路(Integrated Circuits)の略で、複雑な電子回路を顕微鏡で見るような小さなサイズにまとめあげたものです。

ICチップには情報を記憶するためのメモリ(記憶部)があり、記憶させたい目的によってその容量を決めます。又CPUが搭載されているため、鍵がかかり、門番がいるような安全なシステムとなっています。

使用時にリーダライタに挿入するかしないかによって、接触型ICカード(コンタクトカー)と非接触ICカード(コンタクトレスカード)に分かれます。

また接触、非接触の複合型としてメモリを共有したコンビカード(デュアルインターフェイスカード)、別々にメモリを持つハイブリットカードなどもあります。

接触型ICカード

ICチップの中には下図のように記憶部分(RAM・ROM・EEPROM)とCPUと呼ばれる暗号処理や認証を行う場合に必要な処理装置があります。

接触型ではカード表面の金色に光っている部分に端子があり、ICカードをリーダライタに差し込むことで、金属と金属が触れ合って電力が供給され情報のやり取りが行われます。

非接触型ICカード

ICカードとリーダライタにアンテナを内蔵させて、電波を利用して情報のやりとりを行うのが非接触ICカード・システムです。カードをリーダライタに近づけることで、リーダライタのアンテナから発生している電磁波をカード側のアンテナで受け取り、ICの動作に必要な電圧に変換することで、電源が供給され情報のやりとりができます。

ICカードのOSとインフラ

ICカード内部の仕組みは、いわば、カードの形をしたコンピュータそのものといえます。ICカードを効率よく管理運用するためには、コンピュータと同じようにソフトウエアが必要です。

ソフトウエアにはカードの基本処理を行うオペレーティング・システム(OS)と、特定の処理やセキュリティの要求に応じて用意されたアプリケーション・ソフトウエアがあります。初期の単一のアプリケーションからCPUの処理能力、メモリ容量の向上にともないマルチアプリケーション化が進んでいます。

また、ICカード・システムを導入するためにはリーダライタ、データ処理機器およびネットワークのインフラを整備することが必要です。

ICカードの標準化

ICカードを社会に広く普及するためにはカードのハード面、ソフト面での標準化が必要となります。国際的には1981年からISO(国際標準化機構)およびIEC(国際電気標準会議)により審議され、さまざまな国際規格が制定されています。国内においても、国際規格に対応する各種のJIS規格が制定されています。そのほかに国内での実装規格を定めたJIS X 6319が制定されています。

ICカードの使われ方

金融決済分野

キャッシュカード
2001年に全国銀行協会により全国銀行協会ICカード標準仕様が制定され、各銀行では目下磁気カードからICカードへの移行が行われています。
クレジット機能の搭載、バイオ認証方式の導入等それぞれの独自性を持って展開されています。
郵便貯金カードも2006年より接触・非接触を共用したコンビカード(デュアルインターフェースカード)が導入されました。

クレジットカード
カード情報を不正に読み取るスキミングの犯罪の多発から偽造対策としてICカード化が進んでいます。
世界中で使われるために業界標準であるEMV仕様が採用されています。最近では非接触型ICカードも使われています。
電子マネー
2001年に始まった「Edy」は決済でリアルとバーチャルの両方で使用できる非接触型電子マネーでコンビニを筆頭にスーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどで使われています。1枚のカードで複数のアプリケーションの並存も可能です。この他「Suica」に代表される交通系電子マネーや「nanaco」や「WAON」などの流通系電子マネー、「QUICPay」、「iD」、「Smartplus/Visa Touch」などの後払い電子マネーがあります。

交通運輸分野

乗車券カード
2001年JR東日本によるICカード出改札システム「Suica」の運用が開始されました。関東では鉄道・バ ス事業者共通の「PASMO」が使えるよう になりました。
関西ではJR西日本の「ICOCA」と「PiTaPa」カードの相互利用が進んでいます。
ETCカード
有料道路の料金所での渋滞緩和を目的に2001年から 導入されました。接触型ICカードと車載器の組み合わせにより料金所ゲート・アンテナとの交信で料金の支払いを行ない、ノンストップでスルーパスできます。
航空マイレージ
カード

2004年よりJALグループ、ANAグループでは非接触型ICチップを搭載したカードを発行しており、マイレージを使ってサービスを提供しています。

公共サービス分野

乗車券カード
2001年JR東日本によるICカード出改札システム「Suica」の運用が開始されました。関東では鉄道・バ ス事業者共通の「PASMO」が使えるよう になりました。
関西ではJR西日本の「ICOCA」と「PiTaPa」カードの相互利用が進んでいます。
ETCカード
有料道路の料金所での渋滞緩和を目的に2001年から 導入されました。接触型ICカードと車載器の組み合わせにより料金所ゲート・アンテナとの交信で料金の支払いを行ない、ノンストップでスルーパスできます。
航空マイレージ
カード

2004年よりJALグループ、ANAグループでは非接触型ICチップを搭載したカードを発行しており、マイレージを使ってサービスを提供しています。

通信放送分野

携帯電話搭載
契約者管理、電子認証によるセキュリティ向上などを目的に接触型ICチップを搭載したUIMカードが使用されています。
非接触ICチップを活用した「おサイフケータイ」も普及が進んでおり、今後はNFC(Near Field Communication)技術対応の展開が予想されます。
CASカード
BSデジタル放送や地上デジタルテレビ放送ではコンテンツ保護、コピー制御のために接触型ICカードを利用しています。また有料放送の視聴用としてスクランブル解除用に使われています。
テレホンカード
公衆電話での磁気カードの偽造対策としてICカード化が進められてきましたが、近年の携帯電話の普及により需要が減少し、日本では 2005年にIC公衆電話サービスが終了されました。

流通小売分野

ポイントカード
流通小売業界では顧客獲得のためICカードの導入が行なわれ、ポイントサービスの事例が数多く見受けられます。   
またコンビニエンス・ストア、百貨店などでは電子マネーの活用も進んでいます。レジ精算時間の短縮の意味でも重要です。
たばこカード
2008年より未成年者による自販機からのたばこの購入を防止する目的でタバコ自販機が非接触型ICカード対応となり、多くの喫煙家はカードを保有することとなります。「taspo」と呼ばれ電子マネーの機能も備わっています。

健康福祉分野

社会保障カード
(仮称)

健康保険証と年金手帳と介護保険証を一体化したカードの導入に向けて 2011年を目標に検討されています。

企業内・教育分野

学生証・社員証
健康保険証と年金手帳と介護保険証を一体化したカードの導入に向けて 2011年を目標に検討されています。

注:本文中に記載されている各社の商標登録されたシステム、製品名は各社の商標である。