「認証技術」で社会を幸せに
日頃より一般社団法人 ID認証技術推進協会(JICSAP)へのご理解、ご協力を賜り、まことにありがとうございます。
さて、この世界を俯瞰してみると、社会の構成は「サービスを提供する」側と「サービスを享受する」側という二つの立場があるとみることができるでしょう。「サービスを提供する」側は「サービスを享受する」側の視点に立って、望まれるサービスを検討します。そして多くの場合、そのサービスはメーカー等の「技術会社」が保有する技術の提供を受けて実現するのが実情です。
JICSAPは「認証技術」という観点で、これらのプロセスの円滑な遂行に寄与し、社会のお役に立ちたいと考えます。具体的には、技術手段をわかりやすく解説することに加え、例えば技術の標準化やマニュアル化、サービスを提供する側が求める要求仕様の策定などによる貢献を目指します。事業者がサービスを提供するにあたって、それを実現する具体的な技術手段を保有する技術会社は複数存在することが想定されます。それゆえ、サービスを提供する側は、要求仕様を技術会社に提示して提案を受ける必要があり、要求仕様はまた、それらの提案を比較選択するうえでも重要な役割を担っています。一方の技術会社にとっても、新たなサービスの実現に貢献するためにどのような技術手段を構築・提供すれば良いかを検討するきっかけともなるでしょう。
このような取り組みは事業者単独では実施しづらい側面がありますので、幅広い事業者が集結するJICSAPの場を通じて実現を検討して参ります。また、これらの取り組みや成果については、セミナー等の開催を通じて、皆様にもお披露目して参ります。他方で、これらの活動を行うために、会員同士の相互理解は不可欠です。そのために、会員を対象にした講演会や勉強会、懇親会等により親睦を図って参ります。
我々人類は、この地球を維持・発展させることも、結果的に逆方向に進めることでさえもできてしまう地球に最も影響を与える存在であることに間違いありません。
では、我々人類は一体何を望むのでしょうか。多くの方にとって、それは「幸せ(Well-being)」な日々を送ることではないでしょうか。もちろん何が「幸せ」なのかの定義は、人それぞれです。
JICSAPは、上述の活動を通じてID認証技術の理解の促進を行うこと、またそれら技術の円滑で的確な活用・導入推進の一助となることで、生活者に向けた新しいサービス創出のお役に立ち、人類が幸せになることに、少しでも貢献していきたいと考えております。
賛同いただける皆様のJICSAP活動へのご参加をお待ちしております。
代表理事 片方 聡
(JR東日本メカトロニクス株式会社 常務取締役
シンクライアントシステム開発本部長)