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ICカードQ&A


アプリケーション > 患者の診察券をICカード化する場合のメリット、デメリット
         
 

脳血管疾患の救急病院をしております180床の民間医療法人です。
診察カードのリニューアルというありふれたきっかけで、ICカードか従来の磁気カード化の選択をしております。
希望として、患者の診療情報や保険情報、会計情報などすべての情報をもたせ運用できるのがICカードではないかと、なかば盲目的なところがありますが、実際問題として、医療現場でICカードを導入することによって患者がどういう利益を受けられるのかが、よくわかりません。社内で問い合わせるとセキュリティ以外のことはたいてい、磁気カードでもできるでしょう・・・なんて話も聞きます。
職員向けのICカードとしては、タイムカード機能に診察カード機能、入退室管理機能や、会議などの出席クレジット管理機能等々、多機能にするメリット大であると、割と理解しやすいのですが、患者のそれについては売店でのキャッシュレスぐらいしか思い当たらず弱っています。
当地の社会保険事務所、自治体では、住民基本台帳や、保険証の磁気カード化などは一考に進展しておらず、以前より健康保険の得喪データのオンラインでのやり取りを望んでいますが、依然夢物語のままです。 

患者の診察券をICカード化する場合のメリット、デメリットについて、ぜひご教示下さい。


 

交通系や金融系では、ICカード化はその利便性とセキュリティの高さ故に、必然の流れとなってきつつありますが、医療分野では違った文化(IT化において一部未成熟の世界でしょうか)のためにまだまだ要検討の部分が多いように思われます。そのため、メールでのお問合せ「診察カードのIC化のメリット」について当協議会アプリケーション部会で話合いましたので、それを踏まえてお答えします。

ICカードの主な特徴を列挙いたします。
 1.人や物について個の認証ができること。
 2.磁気カードに比べて、メモリ容量が多くデータ・キャリアとなりうること。
 3.セキュリティが高いこと。
 4.接触型の他、非接触型もあり周辺機器のメンテナンス性に優れること。
ご指摘のように、以上の特性を生かした病院での利用方法は、ICカード診察券の中に診察履歴・診断検査データ・処方箋などの個人データを格納し、院内及び地域医療、救急医療、介護での治療に役立てていただくと共に、薬局でのオーダメード投薬、救急処置時の情報活用などです。
又、クレジット機能等を活用して支払処理、入院患者のキャッシュレス化も可能になるのではと考えます。更に、ご存知のように、売店での小額決済カードとしても利用可能です。

ICカードのデメリット・問題点を挙げます。
 1.カードだけを考えると、磁気カードに比べてコストがかかること。ただし
   周辺機器のメンテナンス等も考慮に入れてトータルに検討する必要が
   あります。
 2.医療情報共有化には、医師、薬剤師に抵抗があること。
 3.ICカード診察券の規格・仕様が未統一であること。

副次効果としては、ブランドイメージがあります。最先端のIT化の代名詞として、ICカード診察券は目に見えるPR材料と考えられます。新たなサービスを後から追加することも容易です。

現在の貴病院での問題点を踏まえ、病院情報システム化動向を勘案し、健康保健証のICカード化動向も考慮されご検討いただければと存じます。

より詳細な情報を望まれる場合は、別途意見交換する機会を設けさせていただきますので、遠慮なくご連絡下さい。



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