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ICカードQ&A


仕様書 > JIS・ISO > JIS X 6304
         
 

前提としまして、規格の仕様書としては、基本をJIS X 6304としております。
 不明点としましては、以下となります。

1.T=0プロトコルの対応に関して
ICカードの規格として、T=0プロトコル対応は必須なのでしょうか?
それともオプションなのでしょうか?

 ATRのTD(i)の情報として、TD(1)が存在しない場合は、暗黙にT=0 プロトコルに対応していることが名言されていますが、では、TD(i)の いずれにもプロトコルNo=0が定義されていない場合は、そのカードは T=0プロトコルには対応していないということになるのでしょうか?

2.T=0/T=1のマルチプロトコル対応カードに関して
上記、マルチプロトコル対応カードの場合、パラメタTは昇順に出現するとの規定があります。これからすると、TD(1)にて最初に提示されるプロトコルはT=0ということになるという認識でよろしいので
しょうか?
この場合、T=1プロトコルで動作させたい場合は、PPS要求にてプロトコル変換を実施するということでよろしいでしょうか?

3.PPS交換に関して
PPS交換における、PPS2に関して、JISとISOでは定義が異なるように見受けられるのですが、JISではRFUとなっておりますが、ISOではキャラクタ保護追加時間(N)に関する定義を行っているように見受けられます。
この相違は意図されたものなのでしょうか?その理由はなぜでしょうか?
また、ISOでの定義の意味をご教示いただけないでしょうか?

4.PPS交換の可否に関して
現在、手元にあるカードに関してなのですが、そのATRでTA(2)が存在しないので、おそらく基本動作モードで動作しているものと推測するのですが、そのカードに対し、PPS要求を実施すると、T=1プロトコルにおける、Rブロックにて応答を返すものがあります。

ちなみに、そのATRは以下となります。(管理コード以下は省略します)
3B EF 00 FF 81 31 FE 45

このATRからすると、リセット応答後、T=1プロトコルにて、基本動作モードで動作していると判断され

るので、特にPPS要求する必要はないのですが、あえて、T=1プロトコル指定でのPPS要求
FF 01 FE
を発行すると、Rブロック応答(00 82 00 82)を返却します。
これは規格に反するものではないのでしょうか?

 ちなみに、このATRに酷似したATRをもつ、別のICカードでは、上記PPS要求に対し、正当なPPS応答(PPS要求のコピー)を返却してきます。

 全体としてですが、業界でのICカードの実情はどのようなものなのでしょうか?
規格違反のものが存在するのは世の常なので、いくらかはいたしかたのないものかとは思いますが、ただ、実情として、どの程度のばらつきが存在するものか、まったく見識がないため、どこまで対応を検討すべきか、まったく見当がつかない状況にあります。(互換性の保障をどのように行ったものか、困惑しております)


 

1.T=0プロトコルの対応に関して
ICカードの規格として、T=0プロトコル対応は必須なのでしょうか?
それともオプションなのでしょうか?

回答 
ICカード側ではT=0或いは、T=1のどちらかの実装でよいことになっています。
しかし、ATR期間中は、キャラクタリピテーションが無くても良いT=0を用いなくてはなりません。

 ATRのTD(i)の情報として、TD(1)が存在しない場合は、暗黙にT=0プロトコルに対応していることが名言されていますが、では、TD(i)のいずれにもプロトコルNo=0が定義されていない場合は、そのカードはT=0プロトコルには対応していないということになるのでしょうか?

回答 
良く質問の意味が不明ですが、TD(i)が存在しているのに、なにも書いていないということはないとおもいます。もうすこし、情報をいただきたく。

2.T=0/T=1のマルチプロトコル対応カードに関して
上記、マルチプロトコル対応カードの場合、パラメタTは昇順に出現するとの規定があります。これからすると、TD(1)にて最初に提示されるプロトコルはT=0ということになるという認識でよろしいのでしょうか?

回答 その通りです。
この場合、T=1プロトコルで動作させたい場合は、PPS要求にて
 プロトコル変換を実施するということでよろしいでしょうか?

回答 その通りです。

3.PPS交換に関して
PPS交換における、PPS2に関して、JISとISOでは定義が異なるように見受けられるのですが、JISではRFUとなっておりますが、ISOではキャラクタ保護追加時間(N)に関する定義を行っているように見受けられます。
この相違は意図されたものなのでしょうか?その理由はなぜでしょうか?
また、ISOでの定義の意味をご教示いただけないでしょうか?

   回答
PPS2の仕様は、JISでもISOでもRFUとなっています。
ISOの参照ドキュメントが正式版ではないと思われます。

4.PPS交換の可否に関して
現在、手元にあるカードに関してなのですが、そのATRでTA(2)が存在しないので、おそらく基本動作モードで動作しているものと推測するのですが、そのカードに対し、PPS要求を実施すると、T=1プロトコルにおける、Rブロックにて応答を返すものがあります。

ちなみに、そのATRは以下となります。(管理コード以下は省略します)
3B EF 00 FF 81 31 FE 45
このATRからすると、リセット応答後、T=1プロトコルにて、基本動作モードで動作していると判断されるので、特にPPS要求する必要はないのですが、あえて、T=1プロトコル指定でのPPS要求
FF 01 FE
を発行すると、Rブロック応答(00 82 00 82)を返却します。
これは規格に反するものではないのでしょうか?
ちなみに、このATRに酷似したATRをもつ、別のICカードでは、上記PPS要求に対し、正当なPPS応答(PPS要求のコピー)を返却してきます。

回答
PPSへの応答内容については、ICカードの購入先に、問い合わせて下さい。

5.全体としてですが、業界でのICカードの実情はどのようなものなのでしょうか?
規格違反のものが存在するのは世の常なので、いくらかはいたしかたのないものかとは思いますが、ただ、実情として、どの程度のばらつきが存在するものか、まったく見識がないため、どこまで対応を検討すべきか、まったく見当がつかない状況にあります。(互換性の保障をどのように行ったものか、困惑しております)

回答
まず、ISO/JISでは、多くのオプションをもっております。従って、その機能をもつかどうかは、そのカードメーカの開発意図(どんなアプリケーションに使うか)及びどの時点での標準規格を採用したかで、異なってきます。ですから、なにが正しいのかの判断は、注意深くしなければなりません。JICSAPでは、このような問題をすこしでも解決しようとして、国内標準規格JIS X 6319の制定の準備をしており
ます。
しかしながら、おっしゃるように、JICSAP仕様に準拠といいながら、実際は、上記の理由、或いは仕様の意図を理解しない開発者も多いことは事実です。また、貴方と同じように、理解できない部分を誰にも相談できないこともあるとおもいます。社内では相談相手がおらず、JICSAPの会議に参加して、やっと理解できたということがしばしばあるようです。将来もICカード関連を仕事としていくのなら、是非遠いところですが、JICSAPの意見交換会等に、参加されたらいかがでしょうか。